国立医学部しか認めないお母様の話

そういうお母様、知り合いで2人いました。

おふたりとも、もうお子さんは30才近くで、偶然にもふたりとも兄・妹のご家庭です。
 
ひとりは、習い事で知り合ったお上品なお母様で、ご自分は小学校からお嬢様学校で育ったとのこと。自営業でお金持ち。で、その方に言われました。
「エスカレーターはダメよ。勉強しなくなるからね。」
 
そのお家は、兄も妹も小学校からエスカレーターの私立でしたが、敢えてサピに通わせ、中高一貫校を受験させたとのこと。そして大学受験。
お兄さんは、めでたく筑波大の医学にすすみ、現在は救急のお医者様なのだそう。
自慢の息子だけど、休みがとれず身体が心配でしょうがないそうです。
 
妹さんは、というと、お母様にいわせると妹は失敗だとのこと。
東京理科大で医学ではない道に進まれたそうです。
いつでも、「妹はダメで~」とおっしゃってました。「そんなことないですよー。すごいですよー。」と言っても、謙遜でなく、本気で医者以外は失敗とおっしゃってるようでした。
 
なーんか、執念感じちゃって、怖いっちゃ怖いんですけどね。
でも、小学校のころから、医者を目指して、エスカレーターのぬるま湯に浸からず、目標達成するのは、すばらしいですね。
楽な附属からでる勇気はなかなか出ないものです。
 
このようなお母様、レアかと思ったら、職場の後輩の子の家もそうだったというんです。
お母様は、医者と弁護士以外認めない!という方だそうで。お父様は、勿論お医者様でしたけどね。
やっぱり小学校は上にいかれる私立だったけど、中学受験も高校受験もさせられたと。
大学も国立しか認めてもらえず、結局は医学部を断念し、他の学部に。この家もお兄さんは念願成就。
お母さんの意志なのか、子供の意志なのかはわかりませんけど。
医者になれた子からは、将来感謝されるのでしょうか?
 

その後、妹さん達は・・・

医者になれなかった妹さんおふたりは、なんだか劣等感を持って生きてる模様。

周りからみれば、頭もいいし、仕事もできるんですけどね。
やっぱり、お母さんに認められなかったというのが、心の中にあるようです。
褒められたことがないとも言ってましたしね。
お母様の気持ちもわかるし、子供の気持ちもわかるなあ。
 
でも、このふたりの妹達。偉いのは、親元を離れて、一人暮しをしてるということ。
期待の大きい親と暮らすのは、精神的に良くないと思ったそうで。
女の子は強いですね。
これが男女逆だったら、と考えると怖いですけど。
妹さんふたりによると、お兄ちゃんはなかなか結婚できないと思うとのこと。なんでも、お母さんのメガネにかなう女子はなかなかいないだろうと。
 
どうなんでしょうね。幸せでしょうか?
お母さんは幸せそうです。子供は?
お医者さん、立派な仕事です。有意義なお仕事です。
ちゃんと幸せを感じて生きていてくれたらいいなと思います。
 


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